臼福本店は、明治15年(1882年)に魚問屋として創業し、その後、漁船漁業へと事業を拡大してまいりました。
三代目から本格的に漁業経営に参入し、現在、私が五代目としてその舵を取っています。
私たちが行う「遠洋マグロ延縄漁業」は、長い歴史と経験の積み重ねによって培われた伝統漁法であり、
代々受け継がれた技術と知恵の結晶です。
この伝統を守りながら、新しい時代にふさわしい魅力ある漁業の形を模索し、次世代へと受け継いでいくことが、
私たちの使命だと考えています。
東日本大震災の際、衣食住の中で最も大切なのは食べるということ、人は「食」がなければ、
生きていくことが出来ないということを身をもって私たちは体験いたしました。
その体験を通じて、改めて食の大切さ、エネルギーの大切さ、そして人とのつながりの大切さを
深く実感しました。だからこそ、漁業・食を生業とし生きる者として、私たちは自ら行動し、
年齢や国籍、業種の垣根を越えて、多くの方々と手を取り合いながら、「食の大切さ」「海の恵み」の価値を
発信していくべきだと考えています。
東日本大震災からの復興だけではなく、漁業の再生、ひいては地方経済の復興、そして日本全体の活力を取り戻すためのカギは、
気仙沼、そして東北の一次産業の復興にあると私は信じています。
私たちは「海と共に生きる」誇りを胸に、日本の漁業を未来へつなげてまいります。